【モバマス】時子「30mmの彼方から」
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36: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:42:40.66 ID:1iL2fWn50

姿見に映った自分の姿を見ると、自分が自分でない錯覚さえ抱く。

ちひろ「着てみると、やっぱり時子ちゃん綺麗ですね。アイドルになった感じ、ありますね」

時子「ふん、当然でしょう」

ちひろ「ふふ、服は変わっても、時子ちゃんはやっぱり時子ちゃんですね」

ちひろ「あ、そうだ、靴の方も確認しておかなきゃですね。踵の部分が結構高いんですけど、大丈夫そうですか?」

別の箱から取り出した靴を確認する。派手な装飾はあるが、基本は普通のハイヒールだ。

ちひろ「7cmのヒールですから、歩きにくいことはないと思います。いつも履いていらっしゃいますよね。ただ、これで実際に踊ったりしますので、これからのレッスンにはこれと同じ高さの靴を履いてもらうことになります」

そう言いながら、彼女が私の足に靴を嵌めてくれる。いつもパーティで履くのと同じ感覚だ。


慣れた感覚。

だが、これを履いてダンスができるかと言われれば、今の私には首を縦に振ることはできない。

トレーナーからある程度の良しはもらっているが、彼女たちの顔色から、それが妥協や諦観であることは明らかだった。



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