7:名無しNIPPER[sage]
2018/10/31(水) 20:03:23.20 ID:Q33A0XWw0
「なんですか、じゃないだろう。質問したいのはこっちの方さ」
言って、乱れた髪を恥ずかしそうに直す彼女の前まで歩いて行く。
敷かれたマットレスの傍には踏み台。
それは桃子が各部屋に一つずつ置いてあるやつで、
レッスン室の担当にはガイアなんて名前がついてたっけ。
「一体何の練習をしてたんだ? そんなトコから後ろ向きに倒れ込んで、怪我でもしたらどうするんだ」
すると琴葉は、心の底から申し訳なさそうな表情を浮かべ。
「すみません、今のは今度撮るシーンの練習で……。少し高い場所から身を投げる演技があるんです、それの」
「身を投げる演技?」
「はい。私の演じるヒロインが……。でも、本番で急に怖くなったりして、表情が強張ったりしてもいけないから」
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