11:名無しNIPPER[sage]
2018/10/31(水) 20:07:16.40 ID:Q33A0XWw0
――が、そのまま俺はしりもちをついて。
「きゃっ!?」
「うわぁっ!!」
お節介な"支え"は見事に崩れてしまった。
ドシンとマットレスの上に二人、大口叩いてなんてザマだ。
おまけに急いで起き上がろうとする俺とは違い、琴葉はなぜか微動だにせず。
……まさか今ので怪我でもしたんだろうか? 慌てて確認しようとしたまさにその時、
足の間にすっぽりと収まってしまっていた彼女の体がぽすんと俺に預けられた。
「す、すみません! ……今のでちょっと、腰が抜けて」
そうして琴葉は、自分の胸の前で祈るように両手を組むと、今度は震えるように小さな声で。
「だからその、もう少しだけ待ってもらえませんか? ……なるべく早くどきますから」
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