20: ◆XUWJiU1Fxs
2018/10/31(水) 02:38:29.74 ID:rpP0yHwMo
強く地面を蹴って勢いに任せる。くるりと世界が反転したのは一瞬のこと、俺は勢い余らせて足を滑らしてお尻で着地してしまう。
「いってて……」
「ほら、出来たじゃん」
逆光のように太陽の光を帯びたカミさんが手を伸ばす。薬指の指輪に光は反射して強くきらめいた。
「尻餅ついた、けどな」
「青春の勲章ってやつだろ?」
「かもね」
パチパチパチと拍手を浴びてカミさんに立たされる。
「おめでと。梅ちゃん、まっつん」
この時ようやく、俺は大人になれた。そんな気がしたんだ。
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