15: ◆XUWJiU1Fxs
2018/10/31(水) 02:30:53.09 ID:rpP0yHwMo
「そうそう。ピー助君にはまだ話してなかったんだけどね……じゃん!」
梅ちゃんはポケットから小さな箱を出し、パカっと開けるとそれは小さく輝いた。
「おっ! それ、結婚指輪? 梅ちゃん結婚するんだ。相手は誰々? 俺の知ってる人?」
「それはもちろん。結婚することで私は高級感のある苗字になるのだ」
「高級感のある……梅井……あっ、まさか!?」
梅井が高級になる。つまりそれは。
「まっつん! お前かよ!」
「おお、おめでとうございます!」
気がつけばまっつんの薬指にも同じ指輪が光っていた。結婚会見みたいに並んで指輪を見せる2人に俺とカミさんは素直に拍手を送った。
「俺も人生の墓場行きってことさね」
「ちょっと墓場って言い方はないでしょー? ねぇピー助君」
「それな。だいたい俺奈緒との結婚を墓場って考えたこと、一度もないし」
「Pさん……」
夜は墓場で運動会なんて歌があるくらいだしな、ふふふ。
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