高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編A】
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◆AL0FHjcNlc
[saga]
2019/12/05(木) 00:55:48.40 ID:JLsu4+2l0
のあ「ふぅ」
のあ「久々に、人らしい食事をした」
泰葉「本当に大変だったんですね」
泰葉「で」
泰葉「どうなったんですか? アレは」
のあ「アレ?」
泰葉「家賃滞納の件ですよ。資金繰りのバイトだったんでしょう?」
のあ「言うも更なり。この通り、家賃1か月」
のあ「余剰分は荒野行動に課金したわ」
泰葉「も、もっとマトモな使い道しましょうよ。将来に備えたり、美味しい物を食べに行ったり……」
泰葉「あっ、それこそ旅行とか!」
のあ「宵越しの銭は持たないわ」
のあ「渇望する力とは、何かに打ちひしがれ絶望したり、極限の窮地に追いやられた時にひときわ眩く光る物」
のあ「闇が強ければ光もまた。人間の向上力とその衝動は、消える間際に轟々と煌めく炎の如く」
泰葉「……高峯さん、多分、学校の宿題は最終日に慌ててまとめてやるタイプでしょう?」
のあ「チ、違うわ……」
泰葉「(計画的な性格とは思えないなぁ)」
のあ「……さて、私は失礼するわ」
泰葉「あれ? 用事でもあるんですか?」
のあ「家賃の支払い期日、それが今日。会計は私が済ませておくわ、お釣りは取っておきなさい」
泰葉「い、いいですよそういう見栄は。お金の事はキッチリしましょうよ」
のあ「……じゃあ、また」
泰葉「はい。お疲れさまでした」
時子「なに、アレ。食い逃げ?」
泰葉「おかえりなさい。高峯さんは用事があるらしいです」
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