高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編A】
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◆AL0FHjcNlc
[saga sage]
2018/11/07(水) 01:59:34.82 ID:+NpPfPpP0
志希『こ……、ここは………飲食店?』キョロキョロ
志希『あたし、さっきまで事務所の休憩所にいたハズなのに───』
店員『ハイお客様お好きな席へドウゾ!!!!!!』
志希『ワッ!! は、はあ……』
店員『ご注文お決まりになりましたらお呼び下さい!!!!!!』
志希『………』
志希『のあちゃんをハスハスしてたんだっけ。んん……』
志希『……力強い中性脂質香気成分のコンポジション。頭をよぎるのは、ラクトン、ケトン、リモネン、それにペプチド』
志希『とっても食欲をそそる、お肉の豊かな香りだ。加熱調理によって揮散する玉ねぎ特有の甘いフレーバーも』
志希『甘み成分のプロピルメルカプタンやジプロピルジスルフィド等の含硫香気物質の矯臭・抑臭効果も相まって、ズバリお肉との相性は───』
店員『ご注文お伺い致します!!!!!!』
志希『ひにゃっ!? は、はいッ!!』ビクッ!
志希『ソ、そのっ、オススメは……』
のあ『大盛りよ』
志希『!!』
志希『のあちゃん、いつのまに隣に───』
店員『並!!!! いっちょう!!!!!!』
志希『の、のあちゃん? えっと、あの……、これは一体?』
志希『固有結界? それとも領域展開? のあちゃんに抱き着いてハスハスしたら、いつの間にかこの変なお店に、あたし───』
店員『ハイこちら牛丼特盛になります!!!!!! お待たせ致しました!!!!!!』
志希『ヒグッ!? え………』
志希『…………… え っ ???』
店員『ご ゆ っ く り ど う ぞ !!!!!!』
志希『……………………』ポカーン
のあ『……、一ノ瀬志希』
志希『!!』
のあ『貴女にはまだ早い。私という世界の謎を紐解くには』
のあ『この店を、この場所を、この条理を………認識出来ないうちには、真理に辿り着くことは叶わない』スッ
志希『あっ、ま、待って!! のあちゃ─────〜〜〜〜〜
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志希「───…………」パチクリ
楓「し、志希ちゃん? どうしたんですか、のあさんに抱き着いた瞬間、額を強く弾かれたみたいに仰け反ったまま、硬直して……」
志希「…………………」グウゥ
志希「……お腹すいた。なんか、とってもお腹すいちゃった」
志希「出前でも取ろっか。いいよ、あたしの奢りで」
楓「えっ! い、いいんですか!」
のあ「………」
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