57: ◆UKdQvSIfVaU8[saga]
2018/10/29(月) 02:08:21.47 ID:M2Vu6SVF0
────目が覚めると、見知らぬ場所だ
……と言ったら、信じてくれるんだろうか?
おそらく……自分の親族でさえ、信じてはくれないだろう
まぁおそらくというか、当然だ
昨日まで普通にいた身内が、いきなりこんなこと言い出したら……
過保護な親なら病院に直行だ
子にある程度理解がある親なら『そういう年頃なのだろう』と何も言わないかもしれない
────と言っても、それを訴えることのできる人がいなくて困ってるんだけど
「なんなんだ一体……明晰夢ってやつか?」
知能はかなり低いが、これぐらいの言葉ならは俺でもわかる
まぁ明晰夢じゃないらしいから余計困ってるんだけど
「こういうのは、確か────」
こういった状況を取り入れている小説なら、まず確認から始めるはず
名前は伊王令二、性別は男……
高二で友達は人並みに居るレベル。ただし上手く喋れない。コミュ障とか言うな
趣味は読書、そのわりにテストはいつも3科目以上赤点
体力は無駄にあるから、人からよく『趣味と合ってない』と言われる始末
伊王「……思い出してたら腹が立ってきた」
とにかく、俺は自分のことは覚えているらしい
後は……現在の状況確認だな
何故だか知らんが、俺は見知らぬ部屋のベッドで寝ている
広さ的には六畳ぐらい。まぁ、そこそこ広い
何より家具なんかが一切無い
部屋にあるのはベッドとエアコン、テーブルぐらいか
監禁……にしては、自由過ぎるなこれ
現在の状況から分かるのはこれくらいか?
後は…………そうだ、前の状況の確認
前日は確か、家に帰ってすぐ寝て……
伊王「……こういうときに限って特に何もしてないんだよ」
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