志希「ありすちゃんが」文香「作詞でお悩み」桃華「ですの」
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2: ◆FreegeF7ndth[saga]
2018/10/27(土) 19:24:54.98 ID:1EFzBOMso
●01


ありす「うーん、むぅうう……文香さんといえば……」

桃華「あら、ありすさん。ごきげんよう」

ありす「うーん、むむむ……」

桃華「お勉強ですか? ノートを前に唸ったりして」

ありす「むむぅ……あ、桃華さん、そういうわけでは……」

桃華「ですよね。白紙のノートを広げたきり、ですもの」

ありす「はい……うーん、むむむ……」

桃華「…………」



志希「ありすちゃんが?」

文香「作詞でお悩みなのですか?」

桃華「はい。そうですの……」



桃華「先日、番組の企画で、私たちアイドルが自分の歌う曲を作詞してみよう、
   というコーナーがありましたの。それで、ありすさんは……」


https://i.imgur.com/ZEZTnP6.png


桃華「……この有様で、司会の方からさんざんいじられてしまい、
   以来それを気にしているようなのです。
   得意科目が国語なだけに、詩的センスがないと思われるのは心外なのでしょうね」

志希「確かに、論文『っぽい』文章と、詞『っぽい』文章は、明らかに違うけど……」



桃華「そこで、お二人に、ありすさんの力になっていただきたいと……。
   ありすさん、何を話しかけても上の空で、困っておりますの」

志希「いいの? あたし、論文なら散々書いたことがあるけど、
   作詞はしたことないよ?」

文香「私も、詞や詩は読む専門で、韻律学はもとより、
   自分で作詞した経験すらありませんが……」



桃華「志希さんは、こう見えてロマンチストなところと、語学力を頼りにしたく存じます」

志希「ねぇ、『こう見えて』は、余計じゃないかなぁ」

桃華「文香さんは、文学に対する造詣と、何より……」

文香「何より……?」

桃華「ありすさんは、文香さんをとても尊敬しておりますので、
   文香さんのお話ならちゃんと聞くのでは、と」



志希「おーい、ちょっとー? ま、面白そうだから付き合うよ!」

文香「それなら私も……志希さんだけでは、不安なので……」

志希「おーい、ふみふみちゃーん!?」



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