志希「ありすちゃんが」文香「作詞でお悩み」桃華「ですの」
1- 20
10: ◆FreegeF7ndth[saga]
2018/10/27(土) 19:31:45.73 ID:1EFzBOMso
●08

ありす「……おぼろげですが、文香さんのおっしゃってた、
   『レトリックをことさらに学ぶ必要はない』ということが腑に落ちました」

志希「ええっ、ありすちゃん、レトリックを勉強すれば、
   議論のときに『それは撞着語法です!』(びしっ)
   とか、論敵のレトリックをズバッと指摘して悦に入れるよ?」

ありす「なんで私がそんなことをしたがる前提なんですか!?
    元はと言えば、私は作詞で悩んでいて……」

志希「作詞で悩むのは勝手だけど、作詞なんかやんなくていい、って展開にはならないの?」

ありす「えっ」

志希「いや――例えば、あたしは作詞ぜんぜんやらないけど、ぜんぜん困ってないし」

ありす「それは――その――ええと――」



ありす「――も、もうだいじょうぶです! ご教示ありがとうございましたっ!」

桃華「え、もうよろしいのですか?」

文香「少しでもご参考になっていれば、幸いです……」

志希「……結局、なんでありすちゃんって作詞にこだわってたんだろうね?」



桃華(ありすさんが作詞にこだわっていた理由は、10月27日にわかりました)

桃華(なんとありすさんは、文香さんのお誕生日プレゼントとして、詞を作ろうとしていたのです)



ありす(文香さんへのプレゼント……悩みます。文香さんが欲しがるもの……
    お金で買えるものは、本や万年筆をはじめ、文香さんが自身で購入しています)

ありす(電子書籍向けタブレットをおすすめしようと思ったら、反応がかんばしくありませんでした)
※https://i.imgur.com/jjpeWdL.jpg

ありす(かといって手作りのもの……私は、手先が器用というわけではありません)

ありす(……特に、料理は評判がイマイチです)

ありす(そして手先が器用でない人でも作れる小物などは……他の人とかぶる恐れが高い)

ありす(そして、人望の厚い文香さんのことです。たくさんプレゼントをもらうでしょう。
    手元に残るものだと、受け取っていただいてもじゃまになる可能性が……)

ありす(では……どうすれば……?)



桃華「ということで、詞を贈ると決めて、あれこれ言葉をひねっていたようです」

志希「誕生日プレゼントに詞かぁ……発想が『クール・タチバナ』だね(隠喩)」

桃華「あら。志希さん。
   まるで、ありすさんが最終的に文香さんの助言を採って、
   自分の助言が容れられなかったことを根に持ってるような物言いですわね(直喩・反語)」

志希「うわーん、桃華ちゃんがレトリックであたしをいじめるー!」

桃華「はいはい。寂しいのなら、わたくしがまた話し相手になってさしあげますから……」



おしまい
鷺沢文香さん誕生日おめでとうございます。

●参考文献・サイト
佐藤信夫『レトリック感覚』『レトリック認識』
吹き出しのレトリック balloon-rhetoric.atwebpages.com


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
11Res/20.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice