荒木比奈のジュブナイル
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32: ◆U.8lOt6xMsuG[sage]
2018/10/19(金) 02:02:20.34 ID:TYKVB7XU0

私の中に生まれた、もう一つのやりたいこと。それのために、アイドルをやめる決断をしたこと。彼はそれを尊重してくれた

だから、私の背中を押してくれた彼のためにも、なにより私自身のためにも、私は筆をとる。これから先、5年間よりももっと長い時間を。

体を起こして、彼が座るソファの隣へ。理由もなくイチャつきたくなって、彼の左手へ右手を重ねた。薬指にある固い感触を愛おしく思った

「夏コミの原稿、どう?」

「いまネーム書いてるところっスねぇ……」

「そっか、手伝えることがあったらちゃんと教えてね」

アイドルをやめてからの、初めてのコミケ参戦。

実を言うと、今回から作品の毛色を変えていこうと思ってる。二次創作でもなく、かといってかつての魔法少女ものやラブコメでもない。

アイドルだった私の日々を描く、エッセイ漫画。アイドルとしての青春、生活、友達や仲間との日々を面白おかしく描いた漫画。そういうものを描こうと思ってる

彼に、どこまで描いたら良いかとか訊いた方が良いかも。守秘義務とか諸々ありそうだし。早速手伝ってもらおう。じゃないと、これ以上ネームをすすめていくとヤバいことになりそうだし

「タイトルだけは決まってるんスよねぇ」

「どんなタイトルなの?」

「あぁ、タイトルは―――――」



荒木比奈のジュブナイル、おしまい




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