24: ◆U.8lOt6xMsuG[sage]
2018/10/19(金) 00:18:06.39 ID:TYKVB7XU0
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「乾杯!」
あのライブから3日後。打ち上げを兼ねた私の送別会が執り行われた。
「ごめんねぇ〜舞台でライブに行けなくてぇ〜」
「私も歌いたかった……ひぃなちゃぁぁん……」
「あの、比奈さん困ってますし……お二人とも……」
瑞樹さんと沙理奈さんはもう出来上がっていて、私に涙を流しながら絡んで来る。ネックレスのおかげで、5人でステージに立てたように感じた、と言うと二人とも大泣きした。それを千枝ちゃん(しっかりしている)になだめられるような形。春菜ちゃんはお酒に弱くて伸びている
奈緒ちゃんと菜々さんは……
「いつでも遊びに来て良いから! ね! あたし、お菓子とか漫画用意しとくから!」
「ナナも、ナナも……ふぇ〜〜〜ん……」
「うう……泣かないでよナナさぁん……あたしまで……うひゅぅ……」
泣きながら料理を食べて、お酒を呑んで(ナナさんはジュース)、遊びに来てと誘う。しょっぱいしょっぱいと言いながらお酒を呑んでいく。二人には申し訳ないけど、笑ってしまった
後ろを振り返って、遠くの席に座るプロデューサーをみる。彼は……他の人に囲まれて、ちょっと話に行けそうにない。今回のライブの評価は高く、大成功の立役者としていろんな人に労われている。
悲しいことに、話しかけに行くことは難しそうだ。ため息を吐いて、体の向きを直すと、泣きながら蒸しエビを頬張る奈緒ちゃんと、泣きながら牡蠣の殻を外している菜々ちゃんが目に入った。たまらず吹き出した
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