3:名無しNIPPER[sage]
2018/10/17(水) 01:49:31.13 ID:X+nqLT3/0
そう言えば、と彼女の友人兼ユニットメンバーである松本沙理奈の言葉を思い出す。
『眠っている男に膝枕してやれば起きた時何でも言うこと聞くわよ』
細部は違うかもしれないが、大まかにはこんな事を言っていた。
「あ〜あんとき千枝ちゃん顔真っ赤だったっスねえ...」
さて、あれは事実なのだろうか、とふと思う。そう言えばソファーには彼女が座っても全く問題ないくらいのスペースがあるようで。
「......誰もいないっスよね?」
彼女は再度周りを見る。そこまで時間は経っていないようだ。
「......よし」
彼女は決意を固める。彼の顔の方に座り...彼の頭を持ち上げ...膝に乗せてみる。少し重く感じたがまあなんとかなったようだ。
「結構がっつり動かしたのに...起きないもんっスねえ...」
彼女はそうひとりごちる、彼の顔をここまで近くで見たのは初めてかもしれない。そう思った。そして気づいた...
「これ、とんでもなく恥ずかしいっ......///」
何故、自分はこのようなことをしてしまったのだろう。頬が熱くなる、普通に待っていればよかったではないか。
クッションか何か用意すればよかったではないか。どうして今日自分はジャージではなくスカートなのか。
何故そんな事になっているのか...自分でもわからなかった。しかし、同僚の言うとおりならば。
「起きるまで待ってなきゃいけないっ......」
ああ、自分はなんということをしたのだろう。軽はずみな行動を慎めと彼にも言われていたはずなのに。
財布が厳しくともBDやグッズを買ってしまう...そんな時に言われたことだが、まさかこのような形で痛感しようとは...
「...まあ。気持ちよさそうだし良いっスかね...」
彼の顔が気持ち安らいでいるような...そんな気がするのでまあいいだろう、そう彼女は思った。
しばらくこのまま顔を眺めることにした。
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