【ミリマス】「プロデュース適正検査シミュレーション?」
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46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/10/31(水) 00:07:35.86 ID:Q33A0XWw0

言って、律子はパソコンと繋がった二つ目のデバイスを取り外した。
俺は彼女に言われるがまま立ち上がった。

劇場の事務室から廊下、廊下からはすぐに中庭へと、
まるで何かに誘われるように外へ向かって歩いて行く。

……仕事から家に帰って真っ先に風呂に入るみたく、とにかく太陽の光を浴びたかった。

そうして、暖かな陽だまりの下に設置されている
ベンチのところまでやって来ると、俺は思わぬ出会いを果たしたのだ。

「……そのように人のことをじろじろと、私の顔に、何か?」

両手で包むように握っていたスマホから顔を上げて、
少女、白石紬が現れた俺を怪訝そうに軽く睨みつけた。

おいおい随分と厳しいじゃないか、なんて言葉を返しそうになって思いとどまる。


――そう、危ない所だった。ここは律子の作った世界じゃあない。
あの雪山で過ごした彼女はここにいない。

俺は「いや、何でも無いんだ。……人がいるとは思って無かったから」なんて下手くそに質問を誤魔化したなら。


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