【ミリマス】「プロデュース適正検査シミュレーション?」
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27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/10/23(火) 00:21:25.35 ID:MEY+96OV0

「――それで紬、これからのことについてだけど」

今は乗り越えた危険よりも目の前に迫っている危機をどうするかの方が重要で。

俺は想い出の苦さをココアの甘さで中和すると、
テーブル代わりに敷いている新聞紙の上へ手に入れたアレコレを並べだした。

「これが俺たちの持ってる荷物全部だな。行動食と水に乾いた着替え、雨具にライトとビデオカメラ、
筆記具に食器とちょっとした工具、薬類を含めたタオルなんかの各種雑貨」

加えてポケットからスマホも取り出すと紬の前で振って見せる。
ただし、こいつは残念なことに――。

「電源が入らないのですね」

紬の言葉に肯いた。「そっ、壊れたか単なる電池切れか……。充電手段が無いから分からないな」

すると、彼女も自分のスマホを取り出してくれたのだが。

「……これはちょっと、何て言うか」

「はい。今度こそ交換することになりそうです」

差し出されたスマホの画面はバッキバキ。
どこかで酷くぶつけたのか、使い物にならないのは一目見ただけで明らかだった。

視線を落とす彼女の顔は実に暗く、この出来事にショックを受けているのが分かる。
……そりゃそうだ。スマホなんて高価な物が――。


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