モカ「あたし、泣くと思うよ〜?」
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7: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:13:33.08 ID:eARP+2sV0
モカ「ねえ、まだ〜?」

男「もうちょっとで着くからね」

 かれこれ30分は車を走らせ続けている。周りには森林が広がり、建物は少なく、人もいない。あ、でも聞いたことあるなぁ。幻のパン屋さんっていうのは人が少ないところに建ってるとかどうとか・・・。

男「君、名前は?」

モカ「青葉モカ〜」

男「モカちゃんね。おうちの電話番号は分かるかい?お母さんにお土産がいるかどうかを聞きたいからね」

モカ「えっと〜、確か090・・・(略)・・・だったよ〜」

男「ありがとう」

男(ようし、周りには人はいない・・・)

 男が道路の端に車を停め、モカに「ちょっと待っててね」とだけ言い、車の外に出て電話をかけ始める。深呼吸をして、耳元に携帯をあてた。

男「い、いいか!貴様の娘は預かった!返してほしくば200万円用意しろ!」

モカの母『えっ・・・?モカ!?』

モカ「あ、お母さんの声だ〜」

男「そうそう。今娘の声をーーってなんで出てきてんだ君は!?」

モカ「あ、こーゆー時は『誰かにこのことを喋ったら人質の命は無いと思え』って言うんだよ」

男「あ、ああそうか。おい、このことを喋ったら人質の命はにゃいと思え!」

モカ「盛大に噛んだね〜」

男「あああもういい!」

 男はブツッと電話を切った。

モカ「・・・おじさん、あたし誘拐されたの?」

男「い、いやいやとんでもない!美味しいパン屋さんの場所は秘密だからああ言っただけだよ!」

モカ「ふーん、ならいーやー」


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