2:名無しNIPPER[sage]
2018/09/03(月) 00:06:20.20 ID:7Dv/34OY0
見てるぞ
3: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:07:37.53 ID:eARP+2sV0
日曜日の夕方。街中は喧騒に包まれ、人や車がそれぞれの速度で、スタジオで練習を終え、帰路についていた蘭とモカの隣をすれ違っていく。
蘭「・・・モカ、危ない」
隣にいる蘭がすれ違う人と接触しそうになるモカの袖を引っ張って自分の方に引き寄せる。
4: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:08:40.44 ID:eARP+2sV0
休みの日の朝ほど心地よい時間はない。
モカは半開きの目を擦りながら目覚まし時計を確認する。
9時49分・・・よし、あと6時間は眠れる。二度寝サイコーー・・・
モカの母「モカ!いつまで寝てんの早く起きなさい!」
5: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:11:08.91 ID:eARP+2sV0
近くのスーパーまでは歩いて10分ほどの距離である。朝ということもあり、人通りは少ない。スーパーに行くまでに声をかけられたのは世話好きのおばさんの田中さんのみだった。睡魔がまだまとわりついているため、「あらモカちゃんおはよう」に対して「ん〜・・・」しか返せなかったが。
スーパーで食パンやバターロールを買い、来た道を戻っていく。
本当にここら辺は人通りが少ないなぁ。周りには誰も・・・
???「そこの女の子、ちょっと良いかな?」
6: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:12:21.57 ID:eARP+2sV0
モカ「っ・・・?」
いきなり電信柱の影からニット帽にサングラス、マスクをつけた中年の男がモカの前に現れる。
男「君のお母さんが倒れたみたいなんだ。僕が車で病院まで連れていくように頼まれたから、さあ乗って」
7: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:13:33.08 ID:eARP+2sV0
モカ「ねえ、まだ〜?」
男「もうちょっとで着くからね」
かれこれ30分は車を走らせ続けている。周りには森林が広がり、建物は少なく、人もいない。あ、でも聞いたことあるなぁ。幻のパン屋さんっていうのは人が少ないところに建ってるとかどうとか・・・。
8: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:15:07.20 ID:eARP+2sV0
車を走らせ続けて何時間か経過する。誘拐されているとも知らずに爆睡しているモカに現在地を知る術はない。
男(誘拐はひとまず成功したか・・・あとは身代金を手に入れれば・・・)
モカ「ねえおじさん、あたしお腹すいた〜」
9: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:15:49.43 ID:eARP+2sV0
指定のものと男が買った缶コーヒーをカゴに入れ、会計を済ませる。
店員「合計1386円になります」
男「・・・」
10: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:17:03.65 ID:eARP+2sV0
車に乗り、しばらく走っていると海沿いに出た。風が車の窓の隙間から入り込んでくる。
モカ「気持ちいいね〜」
男「・・・ああそうだな」
11: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:17:51.03 ID:eARP+2sV0
その時、男の携帯から音が鳴る。男は路肩に車を止めた。
男「はい、もしもし。・・・ああ、モカちゃんのお母さんですか」
モカの母『娘は無事なんですか!?声を聞かせてください!』
24Res/15.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20