丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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99: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 22:45:13.65 ID:YDitP8hM0
勇太「......///」ダキッ
丹生谷「......///」ダキッ
勇太「......」
丹生谷「終わっちゃったね......」
勇太「踊ろ?」
丹生谷「踊る!?」
勇太「ハッピーエンドだから踊るものだろ?」
丹生谷「分かった///」

丹生谷「ちょっと待ってね」

丹生谷「はあああああああ!」
そのとき、丹生谷が城の天井に向けて右腕を伸ばし、
ぐーの手から2本のピースの指を空に突き出すと、
その先と同じ方向に後ろから巨大な時計台が新たに伸びてきてお城の面積が巨大化し、
隣にあったうさぎさん王国と一つになった。
その力は、11億キロメートルの高さのある時計台を出すほどで、その衝撃波に北半球は衝撃を受け改変され、
町や人や社会すらも巨大な動物や花畑や塔や村に代わり、その大きさは大層圏をとうに超えるほど。
地球が一瞬でお姫様のための世界に創りかえられた。
家具も道具も城もみーんなうさぎの耳を持っているか、かわいさを象徴するピンク一色に染まっていた。

勇太「すごいな/// 世界中に迷惑だ///」
丹生谷「いいの/// 私が好き///」
お城の踊り場が急に真っ暗になり、二人にスポットライトの光が当たる。
勇太「踊ろう/// 俺踊ったことないんだけど分かる?」
丹生谷「分かんない///」

金管楽器の幻想的に鳴る華やかな演出と、
こうしている自分たちを客観的に見てしまうと、俺達の頬は強く染まった。笑い合いながら微笑み合う。
俺はぎこちない手で、
ダイヤよりも貴重な森夏姫の腰に手を置き、手と手を握って王国界を変えるダンスを踊る。
勇太「これでいい?」
丹生谷「うん/// 私もやったことない////」
勇太「こうか?」
丹生谷「もっと下///」
勇太「あ!足痛かった?」
丹生谷「ふふふ///」
勇太「......///」

演奏に流されるように、頬の赤く染まった二人の笑顔を共に近距離で見ながら、ダンスを踊る。
後ろ足を下げると丹生谷もつられて下がる。でもそのたびに手の思いがギュッと強くなる。
その瞳がやけにきれいで。思わず手の力が抜けてしまう。
くるりとゆっくり体を回転すると丹生谷も回って、
そのうまくいったという眩しい笑顔ににやけて、世界の回転はひとつだ。

勇太「こう/// ステップか?//」
丹生谷「あ!いった!」
勇太「ごめん!」
丹生谷「頑張って///」
勇太「......///」

俺が失敗し愚痴をこぼすと、頑張って、と天使のような笑顔の掛け声で答えてくれる。
だからその笑顔にまたダンスの足が動こうとする。
スポットライトの光が眩しいけれど、その光に照らされて丹生谷の笑う姿のよく見える方が、とても見ていられない。
でも、じっと見てしまう。励まし合いながらの二人の求愛。
そんなお城ラブストーリー。

金管楽器の演奏が終了を迎えると同時に周囲は明るくなり人々が拍手を送る。
その瞬間に俺達はハグをした。かっこつけなのか、純粋な思いなのかは分からない。
心に見たような感動的な思いに抱きしめが強くなる。俺達は子供のように微笑んでいた。

丹生谷「......ありがとう///」
勇太「うん///」
丹生谷「素敵ね/// 何もかも///」
勇太「嬉しいよ///」
丹生谷「楽しい/// .......」
勇太「......」
丹生谷「.......」
勇太「ベンチに戻る?」
丹生谷「そうね///」


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