丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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80: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 21:45:32.96 ID:YDitP8hM0
何か万能な!!丹生谷の悩みを吹き飛ばしてくれる万能な答えはないのか!!!
その辺にあるはずなのに!!思い出せるはずなのに!!
お願いだ!丹生谷が動き出してしまう!
いやだよ!!
こんな別れ方!
もっといたいよ!
もっと笑っていたいよ!もっと叱られて撫でられたいよ!
悪いとは分かってるけど、でも楽しかったのは事実なんだ!
せめて友達としてでも別れたくはないんだ!
丹生谷もそれを知っているはずなんだ!
あってほしいのに、別れの日がやってくる!
引き留めたい......!
今日の楽しかった思い、そして丹生谷を慰められるような一致する何か!
この思いを、一文で伝えたい!!!
またこの世界で丹生谷に笑ってほしい!
丹生谷の笑う顔が、出会ってから今日が、
最高にかわいかった!
でも、
でも......!
......
......

明日が!
来るな!!!




丹生谷と笑い合えて、まるで夢みたいだったな......。



......!














勇太『俺はずっと君のことを覚えているよ!!!!!!!』









響いた。空に。強く。
俺の心臓は硬直した。言ってよいのかならないのか恐怖心で耳が凍る。世界が止まる。
その叫び声で、丹生谷の硬直している体と足に加え、かすかに動く手さえも微動だにしなくなった。

そして、ゆっくりと体が揺れ、手が震え、足が揺れ、何かを募らせていると背中が語る。
まるで何かを隠しているかのように。
そして振り返った。すらっとした髪のなびき方が彼女の感情を表していた。

オレンジ色の丹生谷が大好きといったきらきらの、光の夕日が丹生谷の正面を照らす。
夕日のオレンジ色を背景に丹生谷の体がよく見えるぐらい光色に反射する。

その姿は。

眉にしわを寄せ、敵意をつくる目で、瞳に涙を溜め、顔を真っ赤に染め、唇をかみしめ、体中の震える。
誰かを殴るような堅さの手に、握り拳をつくる。
夕日の光に同調するような体をしたー。
いわゆる悔しい顔だった。

その姿に俺は鼓動が止まり、真実の姿に目の前が真っ白になる。

丹生谷は俺を真っすぐに、じっと、ずっと見つめて何か言いたげな気持ちが心に伝わる。
一瞬だけその背中に、天国からやってきた、片鱗の折れた天使の羽のように見えた。
俺の動揺が止まらない中、丹生谷は足を出して急にまるで衝突するかのように走って駆け寄って、
走りながら飛んで行った弾ける多数の涙が夕日の空を舞い、きらきらと輝く。
顔を下に隠しながら俺の胸にめがけて。
体と体が近くなり。
そして、胸の衝動と共に、思いがぶつかる。


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