丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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115: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 23:28:13.52 ID:YDitP8hM0
力が起きない。
なにもやる気がない。
歩く気もない。
ただ公園のベンチの上に座って、地面の模様を見続ける。


丹生谷の訴えに、俺ではどうしようもないから聖人君主でいようとした。
だからせめてでも喜ばせようとお姫様にした。喜んでもらってよかった。
よかったのに......。
丹生谷の思い。伝えたかったこと。
ようやく分かった。愛がこんなにつらいなんて。
罪悪感で死にそうだ。



ふと、空を見上げる。
夜空に染まって星が光る。
あの夕日の下でデートをしたんだよな。



少し寒くなった夜の世界で、


消えそうな夕日のかすかなオレンジ色の光が俺の体に当たって慰めてくれて、


その温かさに心が壊れそうだった。






今日のデート、





楽しかったな......。








あの日の夕日は、もう来ないんだ。








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