2:名無しNIPPER[saga]
2018/08/28(火) 00:04:53.60 ID:viT0jrMu0
希望ヶ峰学園には二つの科がある。
一つは上記二つを満たした限りない天才達が集う"本科"と
馬鹿みたいに高い学費を払う事で一応希望ヶ峰学園へと所属出来る"予備学科"。
選ばれなかった人間が、それでも希望に追い縋るこの場所が、俺が所属する予備学科だった。
超高校級の才能、それを欲して入学した筈なのに。
ここに希望は無い。あるのは才能の差を感じさせる絶望だけだった………。
「才能が無い。ならば与えましょう」
だが、俺には他の予備学科には無い才能を見出された。
いや、才能なんてものは無いが、才能を植える苗床として存在を見出された、か。
その男は見間違える筈もない、希望ヶ峰学園の学園長。
【超高校級の希望】と呼ばれた【神座出流】学園長だったから。
「おめでとう、君はカムクラプロジェクトに選ばれました」
「貴方に与えられる権利は二つ」
「この話を辞退して、また予備学科へと戻るか」
「才能を手にして、本科へと返り咲くか」
「勿論……後者を選びますよ」
才能を開花させる為に脳を弄られた。
若干、精神に支障を齎すとされたが関係ない。
それ位の代償は、払って当然だ。
長い時間を掛けて、俺は才能を開花させる為の力を手に入れた。
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