5: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2018/08/25(土) 14:47:12.01 ID:e8YWyB1SO
最原の家の前。帰宅した最原がポストを覗くと、1封の手紙が投函されている事に気付く。手に取って差出人の名前を確認する。
最原「…真宮寺くんからだ」
最原はそのまま家のリビングに上がるとソファに腰掛け、手紙を開封して読む。
最原「親愛なる最原終一君へ─」
最原の上に手紙の文面が流れ、それに合わせて真宮寺の声でナレーションが入る。
真宮寺『梅雨が明けてからというものの暑い日が続いているネ。君は変わり無く過ごしているかな』
真宮寺『不本意ながら無音に打ち過ぎ申し訳なく思うヨ。心配を掛けてしまっただろうけど、僕ならもう大丈夫サ』
真宮寺『今は故あってあの屋敷でひとり暮らしをしているんだ。姉さんがこの世を去って久しく、この生活にも慣れてきた』
真宮寺『とは言え広い家にひとりでいると未だに寂しさを覚える時がある。だから、もしよかったら夏休みを利用して遊びに来て欲しい』
真宮寺『一度君の部活の友達と会ってみたいから、彼女たちも誘ってくれると益々嬉しいヨ。無理にとは言わないけど考えておいてくれないかな』
真宮寺『それじゃあ、また相見える日を楽しみにしているヨ』
最原「─乱筆乱文失礼、と」
最原「そう言えば合宿の話、まだ何も決まってなかったよな。…よし、返事を書こう」
最原がソファの上に手紙を置いて立ち上がる。
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