41: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2018/10/27(土) 05:13:58.65 ID:usTEBRsSO
最原が2階からエントランスホールに降りてくる。
茶柱「最原さん…もう大丈夫なんですか?」
最原「うん、お陰で自分の気持ちを整理出来たよ。ところでアンジーさんと春川さんは?」
夢野「アンジーは赤松と東条を捜すと言って飛び出してしまったのじゃ。春川はアンジーを追って…」
最原「そっか。それは困ったね」
入間「そんな事より、こんな気味のワリぃ家とっとと出ようぜ」
夢野「ほ、本当にアンジーたちを置いて行くつもりか?」
入間「当たり前だろ!うかうかしてたら全員ぶっ捕まんぞ!」
夢野「じゃが─」
入間「残りてーんなら勝手にしろ。な、何があってもオレ様は知らないからな!」
茶柱「夢野さん、本当に行かなくていいんですか」
夢野「…うむ」
茶柱「なら、転子もここにいます。夢野さんを守ると約束したので」
最原「分かったよ。僕と入間さんで助けを呼びに行くから、悪いけどそれまで待っててね」
入間「は、早くイこう?…一緒にイこうよぉ」
最原「うん、急ごうか」
最原は踵を返すと足早に歩き出して、外に繋がる扉を押し開ける。そして入間と共にその場を後にする。
シロ「にゃあん」
どこからともなくシロがやってきて外へ飛び出す。
脇目も振らず門をくぐり脱出する入間。
入間「はぁ…はぁ…あれ、最原がいない?」
入間「最原ー!どこにいるんだー?!」
入間は最原を呼ぶが返事は無く、彼女の声だけが虚しく木霊する。
入間「…なんだよ、せっかくふたりきりになれると思ったのに」
入間「そんな事より、一刻も早くここから離れねーとな」
一方、最原は門の内側──真宮寺邸の庭でそれを聞いていた。
『月の光』のメロディを口ずさみながら屋敷に戻る最原。
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