26: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2018/10/15(月) 08:18:54.60 ID:zkoIYrCSO
広い座敷の畳に臥した最原が譫言を呟いている。
最原「違う…違うんだ…それでも僕はやってない…」
東条が洗い桶の上で手拭いをきつく絞り、最原の額に乗せる。
東条「取り敢えず、脱衣所に置いてあった服を着せてここまで運んできたけど…一向に起きないわね」
アンジー「特に怪我も無いし直に目を醒ますであろうって、神様が教えてくれたよー」
障子を開けて入間と春川が座敷に入ってくる。
入間「おいおい、最原のヤローはどうしちまったんだ?」
茶柱「転子が懲らしめておきました!」
春川「アンタ、一応アイツを助けに行ったんだよね?」
東条「まぁそういう事情で彼は今寝ているけど、心配には及ばないわ」
夢野「最原もこういう事には慣れているじゃろうからな」
茶柱「赤松さんの様子はどうでしたか?」
入間「ピアノの蓋に指を挟んだんだとよ」
春川「大した怪我じゃなかったし手当しておいたからこっちも大丈夫。それと、林檎は後で食べるってさ」
横になる入間。
入間「はー、テレビも無いとかシケてるぜ…」
夢野「電波が届かないからあっても意味がないんじゃろ」
入間「アンテナくらい設置しろよ、マジで」
アンジー「暇ならみんなでゲームしようよー。アンジー、『まーじゃん』やってみたいなー」
東条「アンジーさんは麻雀のルールを知ってるの?」
アンジー「負けた人がイケニエになるんだよねー?」
茶柱「どんなローカルルールですか?!」
アンジー「違うのー?」
春川「私も詳しくはないけど、流石に違うと思う」
東条が荷物から小さな紙製の箱を取り出す。
東条「UNOを持ってきたからみんなでやるといいわ」
入間「んー…こんなのでも無いよりはマシか」
茶柱「東条さんはやらないんですか?」
東条「最原君のために蒲団を用意しないと。それに、まだ掃除が終わっていないのに遊ぶ訳にはいかないもの」
茶柱「そうですか…ではまたの機会に」
東条「依頼として受け取るわ」
座敷を出る東条。
アンジー「早速カードを配るよー」
夢野「んあー、ちと待ってくれんか?トイレに行きたい…」
茶柱「それなら構いませんよ」
入間「あんまり遅いようなら先におっ始めちまうがな」
夢野「ではウチは行ってくるぞ」
44Res/52.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20