17: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2018/08/25(土) 15:24:57.26 ID:e8YWyB1SO
湯船に浸かる最原。昔ながらの鉄砲風呂であるため、外では東条が薪を竈に焼べている。
東条「湯加減はどうかしら」
最原「温度は丁度いいよ。でも、頭と身体を洗いたいから水を足してまた沸かしてくれないかな」
東条「分かったわ」
薪を割る東条。一区切り付くと手を止めて空を仰ぐ。
東条「奇麗な夕焼け…田舎っていいわね」
浴槽から上がろうとした最原の肩に何かが触れる。
最原「なんだこれ…髪の毛?」
どこからともなく黒くて長い髪のような物が伸びてきて、最原の身体に絡み付こうとする。
最原「え、ちょ…何?ほんとに何?…あっ」
最原「うわあぁぁぁぁぁ!」
東条「最原君!何かあったの?!」
パニックに陥った最原には、東条の呼び掛けに応えるだけの余裕が無い。
更に、外からでは風呂場がどうなっているのか殆ど知る事が出来ない。
東条「急いでそっちに向かうわ!」
東条からは見えない所に転がっていた薪がふわりと浮いて、最原に気を取られている彼女に向かって猛スピードで飛んでいく。
振り返る東条。
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