5: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/22(水) 22:38:32.20 ID:wzCIz+Kt0
◇
羽石玲奈が突然なにかを提案するのは珍しいことではなかった。普段からそういうことをよくするのだ。
6: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/22(水) 22:39:40.44 ID:wzCIz+Kt0
◇
仮入部期間は入学式から一週間経ってから始まった。放課後になるとみんな目的の場所があるようで、教室にはほとんど人が残っていない。
自分は中学では陸上部のみんなでまあまあ楽しく過ごしてきたけど、陸上競技そのものにはそんなに向いてもいなかった。
7: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/22(水) 22:40:49.26 ID:wzCIz+Kt0
◇
「あのー! 先輩ってどの部活の方ですか?」
「えっ? あー、えっと。……園芸部です。新入生ですか?」
8:名無しNIPPER[sage]
2018/08/24(金) 17:00:41.58 ID:nQPunaRtO
続き楽しみにしてます
9: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/26(日) 20:32:57.90 ID:ssFXaZd80
園芸部の部室は北校舎の一階の中央にあった。昇降口から比較的近く、窓からは中庭も見える。直接外に行ける作りになっていないことが残念だが、この教室を園芸部の為に作ろう! なんて考えながら学校を建てたわけもないのでまあ仕方ない。
部室の中には誰もおらず、備品が置いてあるだけだった。
10: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/26(日) 20:35:55.97 ID:ssFXaZd80
ひとつの机を挟んで、座りながら話し始める。一挙一動から、お互いのぎこちなさが伝わる。
「わたしは園芸部で部長をやらせてもらってる新橋まつりです。これからよろしくお願いします」
11: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/26(日) 20:42:10.42 ID:ssFXaZd80
「それで、木以外だと、ここらへんに住んでる動物に害があるような、毒のある植物はダメ。……まあ、これは当然だよね。学校に止められてなくてもわたしが止めるし」
「具体的には?」
12:名無しNIPPER[sage]
2018/08/29(水) 08:13:39.71 ID:2rth4AqEO
見てますよ
13: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/30(木) 23:21:39.37 ID:7zUEWqMy0
◇
「あ、かなちゃん。おかえりー」
14: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/30(木) 23:23:30.41 ID:7zUEWqMy0
少しすると鴻樹の方もこちらに気付いたようで、ちょっと驚いた顔をしてから手をひらひらと振る。こっちだって鴻樹が園芸部に入るなんて意外だとしか思えない。
「あれ? 河原くんと園田くんって知り合いなんですか?」
15: ◆S20u6lUAEc[sage]
2018/08/30(木) 23:27:19.96 ID:7zUEWqMy0
「見学って言ってたけど何か面白いものあった? あ、でも部室だと見るものないか」
「あー、木の剪定は面白かったです。部の活動じゃないらしいですけど。他は……何も見てないですね」
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