1:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:47:13.99 ID:7lzqNAn+0
桃井あずきちゃんとプロデューサーのSSです。
今回はP視点での地の文に初挑戦したので読みにくいところが随所にあるかもしれませんが、ご了承ください。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:48:04.52 ID:7lzqNAn+0
俺が祭りに行かなくなったのは、いつだっただろうか。
暑いのと、人混みが苦手だから、なかなか行く気にならなかった。
だから今年も夏になったからと言って、祭りに行くことはないだろうと思っていた。
……あの時、自分の担当アイドルに祭りの話をするまでは。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:48:51.52 ID:7lzqNAn+0
夏休み入って少し経った、7月下旬の月曜日。
俺は暑さに参りながら、今日も仕事に励んでいた。
今日、事務所には俺以外に誰もおらず、ただひたすらにキーボードを打つ音だけが響いていた。
「プロデューサー、おっはよっ」
静寂を打ち破ったのは俺が担当しているアイドル、桃井あずきだった。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:49:18.35 ID:7lzqNAn+0
「それは嬉しいけれど、夏休みの宿題はやらなくていいのか?やれる時にやっておかないと後で苦労するぞ?」
「うっ!……それはそうだけどー」
あずきは気まずそうに目を逸らした。やはり宿題には手を付けていなかったか。
「宿題が終わらないからってレッスンや仕事を休むことがないようにな」
「分かってるよっ!あずきの夏休み大作戦には宿題を効率よく片付けるプランもバッチリ入ってるから!」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:49:47.15 ID:7lzqNAn+0
「……これは?」
「祭りの告知さ。俺の地元では毎年この時期にお祭りがあるんだ。規模は小さいけれど、屋台とか出るし、花火も上がるぞ」
「お祭り!?行きたい、行きたーいっ!」
「あずきならそう言うと思ったよ。ただし、行くには一つ条件がある」
「条件?」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:50:24.37 ID:7lzqNAn+0
―――一か月後
「……まさか、本当に全部終わらせるとはな」
「えっへん!すごいでしょー!」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:50:58.06 ID:7lzqNAn+0
「じゃあさっそくこれに着替えてねっ!」
「えっ?」
あずきが取り出したのは一枚の浴衣だった。
「……これを俺に?」
「うん!ママに頼んで、プロデューサーのために実家から送ってもらったのっ。きっと似合うと思うよ!あっそうだ、着付けやってあげるね!」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:51:29.46 ID:7lzqNAn+0
「着いたー!」
「おつかれさま」
事務所の最寄り駅から電車で揺られること約十分、俺とあずきは目的地に到着した。
お祭りの会場はここから歩いて約五分だ。
「楽しみだねっ、プロデューサー」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:52:03.88 ID:7lzqNAn+0
「う〜ん、おいしい!」
「祭りの屋台と言えば、やっぱりとうもろこしだよな」
俺達は屋台で買った食べ物を頬張りながら、会場を散策していた。
「りんごあめも甘くておいしいよ〜!」
「今日もいっぱい食べるな、あずきは」
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