5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/19(日) 20:49:47.15 ID:7lzqNAn+0
「……これは?」
「祭りの告知さ。俺の地元では毎年この時期にお祭りがあるんだ。規模は小さいけれど、屋台とか出るし、花火も上がるぞ」
「お祭り!?行きたい、行きたーいっ!」
「あずきならそう言うと思ったよ。ただし、行くには一つ条件がある」
「条件?」
「このお祭りは八月の下旬にあるんだ。そこまでに宿題を全て終わらせておかないと、行くことは許可しません」
「えーっ!そんなー!」
「もちろん、テキトーにやったらだめだからな。ちゃんとやって、全部終わらせるんだぞ。まぁあずきには無理だと思うけどな」
あずきに限ってズルはしないと思うが、敢えてあずきを挑発するように俺は言った。
「むむーっ、分かったよっ!ちゃんと宿題やったらお祭り行っていいんだよねっ!?」
「そうだな」
「プロデューサーとお祭りデート大作戦していいんだよねっ!?」
「おう、デートでも何でもするよ」
「約束だよ!?」
「ああ、約束だ」
よし、やはりお祭りで釣れたか。……なんか気になるワードがあったような気もするが……まぁいいだろう。
「じゃあさっそくプロジェクトSを決行しなきゃね!」
「また新しいプロジェクトか」
「ちなみにプロジェクトSのSは、宿題のSだよっ!」
そんなことは誰も聞いてないぞ。
「じゃあ、あずきはさっそく今から宿題やるから今日はもう寮に戻るね!バイバイ、プロデューサー!」
「おう、がんばれー」
あずきは慌ただしく事務所から出ていった。再び静けさが戻った事務所に俺は少しだけ寂しさを覚えつつ、仕事に戻った。
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