5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/18(土) 22:47:25.85 ID:w0yDQdgY0
涼月「そんな……そんな……。京野菜は和食にこそ……」
提督「それは間違いだ。ヌーベル・キュイジーヌを知っているか?」
涼月「な、なんですか……?」
リシュリュー「日本語では新しい料理、という意味よ。この間お亡くなりになったクリスチャン・ミヨーという人が提唱した新しいフランス料理」
提督「この料理法に最も影響を与えたのが和食と言われている。まあ、色々な他国の料理を参考にしているが、根本的という意味では和食が一番だろうな」
リシュリュー「うま味という味覚が2000年に科学的に立証される前から、日本の出汁、つまりうま味という概念をフランス料理に取り込んだのよ」
提督「そうだ。当時日本人以外誰も信用しなかった旨味を感覚的に理解していた偉大な人と言える」
提督「話が逸れたか……。とにかく、彼は他にも和食から色々と吸収していった。だから、フランス料理には和食の下地が入り込んでいるのだよ。京野菜が和食としか合わないという考えは捨てるべきだ。いや、捨てさせてやろう」
リシュリュー「はい、召し上がれ」コト
涼月「そんな……私の辛味大根が……ああ、こんなに脂まみれに……」
提督「さあ、早く食うがいい!」
涼月「いや、いやぁぁぁっ!」
提督「くくくっ、いつまでそうやって耐えられるかな?うまそうな匂いが呼吸と共に貴様の肺腑に満たされて行くのが分かるだろう?」
涼月「ああ……駄目……手が……手が勝手にぃ……」ブルブル
提督「さぁ、さぁ!喰らえ!」
涼月「ああぁぁぁぁっ!!」がぶっ
提督「どうだ?」
涼月「おいちいれふ!フォアグラの脂の旨さと、大根の辛味が混ざり合って……甘いカブだと蕩ける様な味わいがずっと口に残る様な感じで幸福感を与えてくれるのに!」
涼月「これはっ、スキっとした感じで口当たりをさっぱりさせてくれて、むしろ口に含めば含むほど次が欲しくなって来ます……」
涼月「フォアグラなのにこんな……いくらでも食べられて……」ハグハグ
涼月「うそっ……だめぇ……」むしゃむしゃ
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