26:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:50:34.50 ID:jOKdSO7D0
『神』と大層な名を授かっていますがその力、いわゆる“神としての権能”というやつは実にささやかで、微々たるものです
魂のカタチが見えること、それに触れ、動かし、破壊する力を持つこと、ただそれだけです
空を飛ぶことが出来たり、ましてや不老不死の肉体をもっていたりすることは、ありません、神の名を関していても肉体は脆弱な部類です
27:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:51:24.11 ID:jOKdSO7D0
先程行っていたのも、私達に割り当てられた役目でした
最近は毎日ですが…今までは数日に一回、二人で山に登り、先程の手順で彷徨える魂を破壊する。そんな同じ行為をずっと繰り返してきました。
一度山の頂に立つのは、ただ単純に見晴らしがよく、ルビィが力を使う際、都合が良いらしいからです
28:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:52:06.82 ID:jOKdSO7D0
死後の世界には何が広がっているのでしょうか?私には分かりません
楽園でしょうか、地獄でしょうか?私には、分かりません
29:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:52:35.43 ID:jOKdSO7D0
ダイヤ「最近……山へと出る頻度が多くなっているのは…分かっているわよね?」
ルビィ「うん、前までは一週間に一回くらいだったのに…ここのところにはずっと毎日だよね…」
ダイヤ「そうね、ここの所ずっと現世で彷徨う霊の数が増えている…それも、二倍や三倍なんて比じゃない量で」
30:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:53:18.84 ID:jOKdSO7D0
ルビィ「……正直苦しいけど、今はまだ大丈夫……でも、今のペースで続けてたらいつかは……」
ダイヤ「そう……」
ダイヤ「確かに私も少々力を使う度に疲労を感じるけど……私の能力より、何万もの魂を吊り上げるルビィの力の方が、遥かに体力を使う…そうよね…?」
31:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:54:12.49 ID:jOKdSO7D0
ダイヤ「原因には必ず理由があるはずよ、まず目測を立てた後、調査して、原因を叩きましょう」
ルビィ「うん……」
ダイヤ「……こほん、まあ大丈夫です…!今回も、ルビィは私に付いてくるだけでいいのよ」
32:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:55:08.16 ID:jOKdSO7D0
ダイヤ「野良猫…かしら?結構鳴き声が近いけど」
ルビィ「………」ダラダラ
ダイヤ「………ルビィ…?」
33:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:56:02.46 ID:jOKdSO7D0
ガラガラガラガラ
「ナーオ、ナーオ」
34:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:56:43.69 ID:jOKdSO7D0
ダイヤ「……まあ、過ぎたことを言っても仕方ありません、以後気を付けなさい」
ルビィ「うん……」
ダイヤ「それと……二日に一回は追い払いなさい、ここに来れば餌が貰えると思わせない事、もし猫が庭を汚すようなことがあったなら自分で掃除すること」
35:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:57:32.05 ID:jOKdSO7D0
「……ムグ…フガッ…!ガッ…!」ガツガツ
ダイヤ「この子、名前はありますの…?」
36:名無しNIPPER
2018/08/16(木) 23:58:34.93 ID:jOKdSO7D0
「ナーオ…ナーオ…」
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