1: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:17:50.07 ID:LSRgoQNG0
勇者「だんなぁ〜、国王の旦那〜。お呼びだと聞いて参りやした〜」
国王「おいおい、国王を旦那呼ばわりする奴があるかい。本当にお前は仕方ない奴だね」
勇者「へぇ、どうもアッシは学がねぇもんですから。それじゃあ、何とお呼びすればよろしいんで?」
国王「そうだねえ。かたっ苦しく呼ぶなら『国王陛下』だが」
国王「まあ儂とお前の間柄だ、『王様』とでも呼んでくれりゃあいいよ」
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2: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:18:31.66 ID:LSRgoQNG0
勇者「へえ、ではそうさせてもらいやす」
3: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:19:11.01 ID:LSRgoQNG0
国王「ああそうそう、お前さんを呼んだ理由だったね」
4: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:19:38.75 ID:LSRgoQNG0
国王「悪びれもせずよく言うたもんじゃの」
5: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:20:06.73 ID:LSRgoQNG0
勇者「その通りでごぜえやす」
6: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:20:36.71 ID:LSRgoQNG0
国王「おいおいおい、その言い様だと、策は既に整っているというなのかい」
7: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:21:04.41 ID:LSRgoQNG0
勇者「いえ、旦那。狸じゃございやせん。アッシはウナギが……」
8: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:21:33.34 ID:LSRgoQNG0
国王「ああもうそれでいいから、早く策ってのを教えておくれ」
9: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:22:05.44 ID:LSRgoQNG0
勇者「そうそこが肝でございやして、アッシの策は全て低レベルでも達成可能なんです」
10: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:22:39.21 ID:LSRgoQNG0
勇者「つまり、水の発生場所を掌からではなく魔王の口の中に指定することで、魔王の野郎を地上でドザえもんにしちまうって寸法でさあ」
11: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:23:06.76 ID:LSRgoQNG0
勇者「こんな感じで百通りぐらいの策を用意してありやす」
12: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:23:34.82 ID:LSRgoQNG0
勇者「はあ〜旦那もそう思いやすか?」
13: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:24:02.89 ID:LSRgoQNG0
勇者「それに、もし奴の胃袋が異次元空間につながってるとしたら」
14: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:24:32.57 ID:LSRgoQNG0
国王「お前さん『杞憂』という言葉を知っているかい?」
15: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:25:00.42 ID:LSRgoQNG0
国王「ははは、そうじゃないさ。要は、落ちてくるはずもない空を見上げ無駄に心配している男のように」
16: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:25:27.54 ID:LSRgoQNG0
国王「お前さんは、心配せず魔王の首をとっておいで。ほれ、籠を呼んであげるから早速魔王城に行っておいで」
17: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:25:55.87 ID:LSRgoQNG0
勇者「それが、アッシの魔法レベルではちいっと難しくてですね」
18: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:26:24.55 ID:LSRgoQNG0
国王「……それなら、素直に最初からレベル上げをしておけば良かったんじゃないか!」
19: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:26:53.87 ID:LSRgoQNG0
勇者「へえ、どうもすいやせん」
20: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/16(木) 21:27:21.11 ID:LSRgoQNG0
国王「そういえば、先日の茶会で奴におうた時も」
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