海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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165: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 17:24:34.60 ID:L0ciGIt40
その時。



ガシャン!



今にも額同士が触れそうな瞬間、エリが抱きかかえていた少女が運ばれた診察室から、大きな物音が聞こえた。

エリ「チカッ!?」

海未「!?」グイ

海未はエリを押しのけ、慌てて診察室の扉を開ける。

するとそこには、先程の少女が床に倒れ込んでいた。

海未「…!?」

海未「あなたは…ゆ、雪穂…!?」

倒れ込んでいる雪穂は四つん這いの姿勢から立ち上がろうとするも、立ち上がれないようだった。

海未「とにかく寝ておいた方がいいですよ!ほら!」

海未は雪穂に手を差し伸べるが、雪穂は怯えるように手を振り払う。

『夢』の中で初めて真っ向から見る雪穂の顔は、大量の涙で濡れていた。

海未(これは…)

海未(黒目が赤く染まりかけています…)

雪穂「誰…!?邪魔…しないでッ…!」



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