海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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149: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 17:10:45.43 ID:L0ciGIt40
海未「はぁ〜…疲れましたぁ〜…」ゴロン

海未は草の絨毯の上に寝転んでいる。

海未「…それにしても真姫はとんでもないところに住んでいたんですね。というか周りに何も無いではありませんか。食べ物などはどうしていたんでしょうか…」

花陽「ん〜っと…食べてなかったみたいだよ?飲み物は飲んでたみたいだけどね。私だったら、ずっと何も食べないなんて無理だよぅ」

木々の生い茂る森の中心部。

いや、中心部なのか分からなくなるほどに、ぐにゃぐにゃと複雑な進路の先にあった真姫の家に、海未たちは来ていた。

森の中に、急にこんな棒状の巨大な建物が現れたら、驚きを禁じ得ないだろう。隣には蔵のような建物もある。

海未「…それで、いつになったら中に入れるんですかね?」

花陽「真姫ちゃんが部屋を片付けるって言ってたから、しょうがないと思います…」

海未(…何故ここで友達の家に遊びに来た感が生きているのでしょうか…)

パタン

まき「遅くなってごめんね〜。もう入って大丈夫だよ!」

そんなことを考えていると、真姫がそう言って窓から手招きをしたので、海未と花陽は家に入る。

玄関を開けると、そこはまるで原寸大になったドールハウスのような空間だった。

部屋中を本棚が囲い、その中はびっしりと古書で埋め尽くされている。

まき「わたしはそっちの蔵の中を探してみるから、二人はこっちを探してね。疲れたら休んでてもいいよ!」

そう言うと真姫は、持っていた二つの鍵を鳴らしながら先程の玄関からトコトコと出て行った。

花陽「じゃあ、とりあえず座ろう?」

二人は部屋の中心にあるテーブルについた。



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