126: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 16:45:46.47 ID:L0ciGIt40
海未「おおお…。自販機です…!」
何故か、「ここに着くまでは…」と我慢していた飲み物を手に入れる時が来た。
財布から160円ちょうどを取り出し、自販機に吸い込ませていく。
狙うは、世界一有名な黒色の炭酸飲料。
ボタンが点灯すると同時に速攻で押す。その時間わずか0.3秒。神がかり的な速度だ。
ゴトン
取り出し口に落ちてきたボトルの音が耳を潤す。
おもむろに手を入れ掴み取ったボトルは、この世のものとは思えない程に冷え切っていた。
できるだけ中の温度が上がらないよう、ボトルの液体の入っていない部分を持ち、素早くベンチに座る。
いよいよキャップを掴み開ける。「プシュッ!」という音が再び耳を刺激し、弾ける炭酸の香りが鼻腔を撫で回す。そして、口を付け喉に流し込む…。
海未「ぷはぁ…ああぁ…」
ニコ『海未…』ヒキッ
海未「あなたも飲んだらこうなりますよ絶対!」
チーン
ぞろぞろとエレベーターから出てくる人を横目に、海未は炭酸飲料のペットボトルを飲み干し、ベンチ横のゴミ箱に空容器を捨てた。
ニコ『階段でしか行けないみたいよ?遊園地』
海未「それは知っていますよ。大丈夫です」
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