89:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/16(木) 16:11:20.34 ID:1RkWeFQA0
――翌朝――
友希那「……ん、んん? リサ……?」
リサ「すー、すー……」
友希那(眠りから目を覚ますと、目の前に幼馴染の寝顔があった)
友希那(はて、どうしてかしら? とぼんやりした頭で昨日のことを思い出す)
友希那「確か……そうだ、幽体離脱して……あら?」
友希那(徐々に昨日の記憶が頭の中に浮かんでくる。空を飛んでロゼリアのメンバーの様子を見に行ったこと、そして最後にリサに捕まってそのまま眠ったこと……)
友希那(それはいいとして、自分の身体を改めて見回してみる)
友希那「……私の身体ね。パジャマもいつもの猫柄のだし……」
友希那「…………」
友希那(どうなっているのかしら。私の部屋からリサの部屋に、霊体だけじゃなく実際の身体もやってきた……ということ?)
友希那(どういう原理でこうなってるのかは分からない……けど、1つだけ確かなことがある)
友希那(リサと同衾しているというこの状況)
友希那「……どう考えてもマズイわね」
リサ「ん……ん〜? なんかあったかい……」
友希那(そう呟いた直後、リサがうっすらと目を開ける)
友希那(そして私とリサの寝ぼけた眼がバッチリ合うと、徐々に彼女の目が見開かれていく)
友希那「そ、その、おはよう、リサ……?」
リサ「あ、うん、おはよー……って、ええ!?」
友希那「リサ、気持ちは分かるけどちょっと落ち着いて」
リサ「いや、落ち着いてって、なんで友希那がここにいるの!?」
リサ「え、昨日なんかしたっけアタシ!?」
友希那「ええと、信じてもらえるか分からないけど……かくかくしかじかで……」
リサ「……幽体離脱って……昨日のアレ……夢じゃなかったんだ……」
友希那「……ええ」
リサ「…………」
友希那「…………」
リサ「待って、待って待って、色々と後悔で死にそうなんだけど……!」
友希那「……私も似たような気持ちよ……」
リサ「そんな、友希那と同じベッドで一晩過ごしたなんて……しかも霊体? 状態の友希那に唯一触れたって……」
リサ「やりたい放題できたのに……こんなチャンス人生に1回あるかどうか……!」
友希那「……え?」
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