75:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/16(木) 16:01:01.28 ID:1RkWeFQA0
友希那(どうしてこうなったのかは全く分からないけど、せっかくなので私は街の空を飛んでみることにした)
友希那(水中を泳ぐように、夜空へ向かって空気を手でかいてみる)
友希那『……いけるわ』
友希那(どんどん自分の身体が空へと昇っていく)
友希那(しばらくそうしていると、私の住む街が真上から一望できるくらいの高さにまで昇りつめた)
友希那(夏の夜の街はシンと静まり返っていた。大きな国道にはトラックがちらほらと走っているけど、それ以外に動いているものは何もない)
友希那(家々の明かりももうほとんどが消えてしまっていた)
友希那『ふふ、頂点に狂い咲いたら、こういう景色が見えるのかもしれないわね』
友希那『……この身体であまり高いところにまで行くと、このまま天に召されてしまうのかしら』
友希那(そう思うと少し怖い思いがした。だけど、こんな珍しい体験をすぐに止めてしまうのはもったいない)
友希那(どうしようかしら、と少し考えてから、ハタと思いつく)
友希那『そうだ。せっかくだし、ロゼリアのみんなの様子でも見に行きましょう』
友希那(そうと決まれば、まずは私は宇田川さんの家を目指して空を飛ぶことにした)
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