74:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/16(木) 16:00:34.51 ID:1RkWeFQA0
もしも湊友希那が幽体離脱した霊体だったら
友希那『……あら?』
友希那(夜。ふと目を覚ますと、なんだか身体がとても軽かった)
友希那(重力を全く感じないというか、地に足がついた感覚がしないというか)
友希那(不思議に思って辺りを見回してみる)
友希那(時計は午後11時を指していて、いつもより高い視線を下に向けると、ベッドに横になっている自分の姿が目に映った)
友希那『これは一体……』
友希那(首を傾げつつ、体を動かしてみると、フワフワとあちらこちらに飛べるようだった)
友希那『状況はよく分からないけど……なんだか楽しいわね』
友希那(身体と共に思考も上ずっていたのか、私はそんなことを呟くと、ふと外を飛んでみたくなった)
友希那『物に……触れるのかしら』
友希那(カーテンに手を伸ばしてみると、布の感触も何もなく、手だけがカーテンの向こうに吸い込まれていった)
友希那『触れないけど、すり抜けられるみたいね』
友希那『なら……』
友希那(思い切って、窓に向かってフワリと飛び込んでみた)
友希那(すると、特に何かにぶつかるという感触もなく、家の外に漂うことが出来た)
友希那『……面白いわね、これ』
友希那(リサが読んでいた漫画にこんな体験のことが書いてあったな、とふと思い出す)
友希那(あれは月曜日の友達と空を飛ぶ話……あ、違うわ、これじゃない。左手に鬼を宿す地獄先生の話ね)
友希那『確か幽体離脱、と言ったかしら』
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