59:名無しNIPPER[sage]
2018/08/16(木) 03:28:15.22 ID:1RkWeFQA0
日菜「えーっと、次は……また変な絵だねぇ」
千聖(これ以上見てはいけないかもしれない)
千聖(だけど、私は日菜ちゃんが捲ったページに食い入るように見入ってしまう)
千聖(それは多分、何でもない絵……のはずだった)
千聖(太陽の光が燦々と降り注ぐ大地に、大きな、とても大きな……周りにある家よりも、山よりも高い一輪の花が咲いている)
千聖(よく見ると、その家々や山々もどこかおかしい。パースだとか、色合いだとか、そういったものが、少しだけ狂っている)
千聖(見てはダメなものかもしれない)
千聖(殊更強くそう思うけれど、私の目はまた紙面の右下の方へ動いてしまう)
千聖(またタイトルが書いてあった)
千聖(『どりょく ゆめ きぼう あこがれ』)
千聖(几帳面な字だった。一寸の狂いも許さないというような、とても几帳面な字だった)
日菜「彩ちゃん、おっきなお花になりたいのかなぁ?」
麻弥「そ、そうですね、きっと彩さんのことだからそうですよね!」
イヴ「…………」
千聖(麻弥ちゃんの空元気ともとれるフォローに、私とイヴちゃんは何も言葉を返せなかった)
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