112:名無しNIPPER[saga sage]
2018/08/19(日) 12:51:56.95 ID:L7rMXKsm0
花音「……あ、あの、こころちゃんっ」
こころ「どうしたの、花音?」
花音「こころちゃんは、寂しくないの?」
こころ「寂しい? 何がかしら?」
花音「もしもフランスに行っちゃったら……こうしてみんなに気軽に会えなくなるよ?」
こころ「そんなことないわ。だって世界は繋がっているもの! やろうと思ってできないことなんて――」
花音「ううん。あるんだよ、こころちゃん」
こころ「……花音?」
花音(半ば強引に言葉を遮ると、こころちゃんは不思議そうな顔で私を見つめてきた)
花音(いつもキラキラ輝いている無邪気な瞳が私を射抜く。それにちょっと怯みそうになるけど、一度大きく息を吸って、私は言葉を続ける)
花音「あるんだ。こころちゃんには出来るけど、私や美咲ちゃん、はぐみちゃんや薫さんには出来ないことが、たくさんあるの」
こころ「どういうことかしら?」
花音「私たちはね、こころちゃんに会いたいなって思ったって、すぐにフランスには行けないの」
こころ「それならあたしがこっちに来るわよ?」
花音「違うの。そういうことじゃないんだ」
花音「こころちゃんがね? 私たちの手の届かない場所に、何の迷いもなく行っちゃうのが……みんな寂しいの」
花音「私はもちろんそうだし、はぐみちゃんも……そうだよね?」
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