国王「勇者よ、周りの者に別れの挨拶をすませておくんだな」
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5: ◆aS6s1yQvvE[saga]
2018/08/14(火) 00:44:09.01 ID:9h5rKYd00
国王「貴様……っ! 黙って聞いていれば敵に背を向けるような発言を次々と!」

勇者「『申してみよ』と言ったのは陛下でしょうが!」

勇者「だいたい誰が敵に背を向けたんですか? 世の中が動いていない期間に迎撃計画を策定し、世の中が動き出すと同時に体勢を整えるのが、最も効果的に敵を……」

国王「黙れ国賊がぁ!!」

勇者「あぁ!?」

国王「敵前逃亡の罪で軍法会議に掛けてやる。覚悟しておくんだな」

勇者「軍人じゃない者を軍法会議に掛ける国がどこにあるんですか!」

国王「では、こうしよう」

勇者「ふっ、一体何ができるって言うんですかね!」

国王「貴様から勇者の称号を剥奪しよう」

勇者「……っ!」

国王「これまで、魔王討伐中の負傷や死亡以外で勇者の任を解かれた者が、どういう末路を辿ったかは知っているな?」

勇者「突然の事故死、謎の病死、動機不詳の行方不明……」

国王「貴様はどんな末路を辿るんだろうな」フフッ

勇者「フフッじゃねーだろ! みんなあんたの差し金だろうが!」

国王「はて、朕は客観的事実を述べただけだがな」

勇者「…………」

国王「改めて訊こう。速やかに出立してくれるな?」

勇者「ああもう! 行きますよ! あんたに殺されるより魔王に殺される方がマシだ!」


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