国王「勇者よ、周りの者に別れの挨拶をすませておくんだな」
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12: ◆aS6s1yQvvE[saga]
2018/08/14(火) 01:01:33.37 ID:9h5rKYd00
戦士「貴殿は民を蔑む言動が目立つが、民を蔑んで何のための魔王討伐であろうか」

勇者「愚民と魔王関係なくない?」

戦士「関係ないことあるか。魔王を討伐し、王国に平和をもたらした後、平和を謳歌する民とともに暮らしていくのだぞ」

戦士「貴殿は確かに強い。然し小生には貴殿が哀れに映るのだ」

勇者「そういう逆説っぽいこと言って『俺賢いだろドヤァ』するのやめましょうよー」

戦士「逆説ではない」

戦士「王国に平和が訪れ、民が主役となって世の中を盛り上げていく世が必ず来よう」

戦士「そのとき、主役を『愚民』などと馬鹿にしていた貴殿の居場所がどこにあるというのだ?」

勇者「確かにちょっとふざけたことは悪かったですけど、魔王討伐は計画が大事ですよ」

戦士「では、いる人間で、できる準備からでも始めようではないか」

勇者「……という態でのんびり適当にやっていきましょうよ」

戦士「……………………」

勇者「あれ、戦士くん……?」

戦士「…………わかった」

勇者「わかってくれました?」

戦士「もう小生は貴殿に何も言わぬ」

戦士「魔王討伐には小生も微力を尽くさせてもらうが……」

戦士「これからは互いに意見を交わすことなく、互いに違う空を見て、互いに違う夢を信じて、同じ敵に向かっていこう。時間をとらせてすまなかった」ガチャン


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