白菊ほたる「恨みます、プロデューサーさん」
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95:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 01:15:27.19 ID:w6V3e5/y0



 そして、プロデューサーさんは事務所を去っていった。


 私は関ちゃんプロデューサーの元に行き、私たち三人はGIRLS BEとして活動をするようになった。


 
 ユニットの評判が良かった。

 関ちゃんプロデューサーも優しいし、裕美ちゃんと千鶴ちゃんと、前以上に一緒に居られるのも嬉しかった。

 それでも、ふとエントランスを歩いているときや、写真スタジオで撮影をしたとき、事務所前のコンビニを通り過ぎる時。

 彼のことを、思い出すこともあった。

 プロデューサーさんの部屋は、今は利用されておらず鍵が掛けられている。きっと、中は殆ど変っていないのだろう。

 もしかしたら、あの写真立ても、私が壊したノートパソコンも、あの部屋の中に残っているんじゃないか。

 そんな想像が、私の中に浮かぶことがあった。

 もちろん、そんなことはなくて。

 私と言う存在以外、この事務所にプロデューサーさんの居た形跡はもう残っていなかった。



 ただ一つを除いて。







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