72:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:45:06.61 ID:w6V3e5/y0
「自分の運の悪さは自覚してるんじゃなかったのか」
「プロデューサーさん……前はそんなの自意識過剰って言ってませんでした」
「鞍替えしたんだ。傍に居続けてな。ほたるに起きた全部が全部がほたるのせいじゃないが……少しはな。でも大体は、他人が自分の責任をほたるに擦り付けているんだ」
「プロデューサーさんは、違うんですか……」
「……さあ」彼は少し言葉を途切って、小さな沈黙の後。
「かもな」
その呟きは、さざ波に消え入りそうなほど小さくて。
意地悪な質問をしてしまった。
小さな後悔が胸に浮き上がったけど、その後悔を口にするのが私は嫌で。
返事をするかわりに、抱きしめる力を少しだけ強めた。
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