107:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 01:38:02.96 ID:w6V3e5/y0
ここはプロデューサーさんの叔父がやっているペンションだった。
彼はなにか作業の途中だったようだ。軍手を外しながら、歩いてくる。
最後に事務所であった時より肌も黒くなって、髪が短くなっていた。
「うっす、元気してたか?」
軽い調子で関ちゃんプロデューサーが言うと、彼は小さく頷いた。
「まあまあだ」
ペンションの奥から、白髪の男性が姿を現した。
顔には皺が刻まれていたが、体ががっちりしており、背筋もまっすぐ。どうやら彼が、オーナーのおじさんのようだ。
「遠いところからどうも。さあどうぞ中へ」
「先になかに入ってるから」
関ちゃんプロデューサーが声を掛けてから、残りのみんなを連れてペンションへ向かう。
気を使ってくれたのだろう。私たちは顔を見合わせた。
「久しぶりだな、ほたる」
「お久しぶりです。プロデューサーさん」
116Res/145.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20