101:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 01:26:58.24 ID:w6V3e5/y0
「ほたるん……」
「大丈夫です。私は……大丈夫ですから。ただ少しだけ、一人にしてほしいです」
「ああ……分かったよ」
関ちゃんプロデューサーは裕美ちゃんと千鶴ちゃんを連れて行った。
心配そうな二人に、大丈夫と答えるように、笑みを浮かべて見せた。
ただ落ち着く時間が欲しかった。
プロデューサーさんのことで。
彼が去ったのは仕方がないと思う。それほどまでに、彼の傷は深かったのだから。
それでも、私は。
(恨んでいます、プロデューサーさん。私は貴方を)
恨む権利はあると思う。
傍に居てほしかったから。
この晴れの舞台で傍に。輝く私を、間近で見ていてほしかった。
私はまた少し泣いてから、涙を拭い去って、立ちあがった。
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