8: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:05:28.36 ID:OipDTOFK0
○
お店へ戻り、カウンターの上の置時計を見やる。
開店までまだ三十分ほどあった。
準備はもう母がほとんど終わらせてしまっているので、残っていることは少ない。
あとはシャッターを上げて、プランターたちを軒先へ出すくらいだ。
そして、それらは開店直前にやったらいい。
つまるところ、時間を持て余してしまったのだった。
レジ横にかけてある私のエプロンを身につけて、椅子に腰かける。
ジーンズのポケットから携帯電話を出して、電源を入れるとメールが届いていた。
かつて共に仕事をしていた相手からだった。
その内容は食事の誘いで、日取りは、今日。
今の私はある程度時間の自由が効く、ということを理解してるからこそなのだとは思うが、それにしても唐突だ。
というより、暇人扱いされているのが心外だ。
抗議しなくては。
それはそれとして、今日の集合時間と場所を聞くべく返信をした。
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