渋谷凛「前職アイドル、そしていま」
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5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:03:46.49 ID:OipDTOFK0



使った食器をシンクに置いて、ふらふらとお店の方へと向かう。

ハナコは待ってましたと言わんばかりに跳ねながら、私についてくる。

お店では母が予想通り開店の準備をしているようだった。

「あら、おはよう。散歩?」

「おはよ。うん、散歩行ってくるね」

「気を付けてね」

「うん」

半分だけ開いているシャッターをくぐって、お店を出た。

ほっと息が漏れるような暖かな太陽の光が射していた。

まだ朝晩は冷え込む日もあるけれど、この調子なら近々暖房機具を片付けられそうだ。

「いい天気だね」

四本の足を使って、一生懸命に私の前を先行するハナコに声をかける。

もちろん、返事はない。



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