45: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:24:08.29 ID:OipDTOFK0
○
「本気?」
「もちろん。お店出すときになったら雇ってよ」
「今の仕事は」
「凛が気にすることじゃない」
「いや、気にするでしょ」
「んー。まぁ、筋は通すし、凛だってそんな一朝一夕で仕入れのこと勉強できないでしょ」
「……それは、そうだけど」
「そういうわけで、考えといて。悪い話じゃないと思うし」
確かに悪い話ではない、どころか、私にしてみればこれ以上ないくらいの条件だ。
元より一人でお店を回すのはかなりしんどいものがある。
そこに気心の知れた仲の相手が助けてくれるというのは願ってもないことだ。
さて、どうしたものか。
鞄にペンやらメモ帳やらをしまいこんでる彼を前に、私は考え込んでしまう。
もうすっかり酔いは覚めてしまっていた。
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