40: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:21:25.46 ID:OipDTOFK0
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間もなく、片手にビールジョッキを二つ、もう一方で簡単な料理が乗ったお皿を持った店員さんが戻ってきた。
ごとん、とジョッキが置かれ、続いてテーブルの中央には料理が乗ったお皿が並ぶ。
店員さんが下がっていった後で、私たちはジョッキを手に取った。
「じゃあ」
「うん」
乾杯、という声に合わせてジョッキががちんと鳴る。
ジョッキに口をつけ、一思いに二口分ほど飲み干す。
私の「ふー」という声と、彼の「ぷはぁ」という声はほぼ同時だった。
「凛は結構飲める方だよなぁ」
「そうかな」
「とりあえずビール、に付き合ってくれる女の子あんまいないよ」
彼は笑いながら、お箸を渡してくれる。
受け取ったお箸で、テーブルの上の料理を口に運ぶ。
「これ、ハムの中クリームチーズだ」
「おいしかった?」
「うん」
「いいよ、それ俺の分も食べて」
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