渋谷凛「前職アイドル、そしていま」
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16: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:09:33.45 ID:OipDTOFK0



そんな束の間の休息もほどほどに、次のお客さんがやってきた。

小さな女の子とそのお母さんだろうか、まだ二十代くらいに見える女性だった。

少なくとも、歳は私と十も離れていなさそうだ。

女性は私の「いらっしゃいませ」に対して、軽い会釈をして店内を見渡す。

「何かお探しですか」と声をかけると、女の子の方が「たね!」と言った。

しゃがんで女の子の目線に合わせる。

「種?」

「うん! おかあさんとね。おうちでね。たねまくの」

舌足らずな声でたどたどしく説明する様に、頬が緩んでしまう。

かわいいなぁ。

今度は私から「そうなんだ。どんな種をまくのかな?」と聞くと、女の子はきょとん、とした顔になる。

「ああ、すみません。この子と家で何か育てたいな、と思いまして」

お母さんと呼ばれた女性が、女の子をひょいと抱き上げて詳しく説明してくれる。

「というわけで、何かおすすめとか……」

なるほど。

これは腕の見せ所らしい。



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